レッスン8.5日目(番外編)
【 舞台デビュー☆】
前回のレッスンが終わり、3ヵ月で1曲コースも残すはあとわずか1回。
その1回を受ける予定だった日に、当ゴーシュ音楽院の受講生による小さな発表会「弾き合い会」が開催されることになってしまいました。
8回と9回のレッスンの間が2週空くことになり、練習時間も取れて「ふふふ。しめしめ」と思っていたら、何人もの生徒さんたちに「鈴木さんももちろん出ますよね?」と冷やかされ、「いやいやまだまだ」とか適当に誤魔化していましたが、ついには大友院長から「鈴木さんも出ましょう!」と業務命令が下ってしまいました。
ヒャー!これは困ったことになったぞ。最悪「完成してないから無理です」と切りだそうと密かに思っていましたが、焦燥感に駆られて毎日退社後に必死に練習しているうちに、だんだん出演する生徒さんたちの頑張る姿にシンクロしてきてしまいました。
めらめらと気力が湧いて…というより、半分開き直りから「よーし、こうなったらピエロでもいい!出てやる!」という心持ちになってしまったんですねー。
とはいえ、左手はまだ右と本格的に合わせはじめて日も浅いので、その1週間は、とにかく少しでも恥をかかないように必死で練習しました。 先生のアドバイスを思い出して、テンポの速さを落とし、とにかく確実に弾くように努めて繰り返し練習しました。
本当はアクセントを付けて弾ければ見せ場も作れるのですが、それを指先に落し込める余裕はまだありません。 会の前々日くらいからは100%完成を追うのは諦めて、間違えてもいい。とにかく度胸一発で立ち止まらず最後まで弾き切ろう、という、なんというかすがすがしいまでの境地に達して、最後の仕上げ練習としました。 そして当日。私は撮影とかセッティングとかの仕事があるので、出演順はなんと初っ端の1番目ということに!! 院長の挨拶くらいまでは大丈夫でしたが、いざ紹介が終わったあたりから、緊張しいの私は何を喋ったかあまり記憶がありません。 それでもなんとか、「ダメモト、ダメモト、ダメモト…」と心の中でつぶやきながら息を整えて定位置につきました。 そこからの顛末は、映像でお楽しみください♪
…いや、なんだか、あのときは間違えまくって最悪だと思っていましたが、こうして見てみると、思っていたよりも弾けてますよね。 ますでしょ? もちろん満足には程遠い出来栄えですが、先生にも、上手すぎず下手過ぎず、1番目の賑やかしとしてはとてもよかった、とも言ってもらえたし♪(;一_一) ともかく、間違いに立ち止まらずなんとか弾き切ったことに、なんだか心地よい達成感を感じました。悪い冷や汗もたっぷり掻きましたが、こんな気持ち、何年ぶりでしょう~。
番外編ともいえる突然の「ステージ・デビュー☆」でしたが、音楽ということに留まらず、なにか大きなものを得たような気持ちになりました。 寛大で温かい、大きな拍手をくれたみさなま、本当にありがとうございました!
さあ次は最終回!